1年半ほど前に、住宅ローンの金利が上昇している話を書いた。しかし、繰上げ返済には慎重であるべきという話である。
https://hiderot.blogspot.com/2024/10/blog-post.html
当時は少しずつ上がり始めているという程度の話だったが、いつの間にか無視できない程度の規模になっている。1%はゆうに超えつつある。35年の固定金利という場合には4%に至ろうという勢いである。
すでに借りている人にとっては、改めて繰上げ返済が検討されることになる。当然、通常の預金金利や株のリターンも増えていると考えられるため、必ずしも返済は合理的な一手ではないが、いっときよりは真剣に考えるに値する水準に達している。
幸い、銀行金利も定期預金であれば1%に達し始めている。その意味では、同じ金額があれば今も昔も金利上の問題はあまりない。むしろ選択肢が広がっている今日、同じ金額があれば別に投資しておいても良い。
問題は資金がないという場合だろう。金利はもう少し上がりそうであることを想定すれば、早めに手を打った方がいいかもしれない。
金利のある時代に戻ったことはとても興味深い。かつ、それは昔に戻ったというだけではない。戦争リスクは以前よりも高く、ドルも円も不安定であり、金も安定資産というよりは投機化された。半導体の循環的な変動も失われている。基本的にわれわれにできることは、そもそも予測などできないという基本理解を改めて確認することである。そして、であるのならば基本戦略は分散であり、ポートフォリオを充実させるしかない。きっと誰かは博打を打って成功するのだろう。それは読みが鋭いのではなく、単に運が良いだけである。