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2022年9月30日金曜日

レバナス投資?

 よくあるエピソードを記載した記事をつらつらみていると、「レバナス投資」なる言葉を見つけた。レバレッジ ・ナスダック・投資?だろうか。ハイリスク・ハイリターン投資とあり、ヤバい類のものであるようだ。


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記事の内容はまあありそうな感じはあり、第一に、保険の類で儲けようと思ってはいけない、ということが言える。こちらは「変額保険」なるものが紹介されている。詳細はわからないが、いくつかの商品を見た感じだと、保険料の一部をETF系の投資に回して運用するという形のようである。手数料は直接行うよりもやや高いと言った程度の印象だが、実際にはもう少し高くなるのであろうし、途中で解約すると割引される。別途ETFを買える人々にとっては無用の商品であり、よくわからないので保険会社に全部お任せしたいという人向けだといえる。

その限りにおいて、この記事でいうように、「20年前なら入ったらのにな・・・」と思いながら保険ではなく自分でネット証券を開設し、投資デビューしてみたというのは全く正しい。口座は無料で作ることができるし、投資についても手数料はかなり安い。練習がてら買ったり売ったりすることもできる。


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とはいえレバナス投資である。後半の記事によると、レバナス投資とは、「レバレッジ型ナスダック連動型投資信託」のことらしい。ナスダックのETFにレバレッジをかけて2−3倍にして運用する。当然利回りや変動も大きくなる。同時に記事にもある通り、完全にETFそのものに連動するわけではなく、長期保有すると目減りすることが知られている。結果、コロナ禍ではナスダックそのものが大きく上がって下がるという状況にあったため、記事では1000万円が3分の1になってしまったとされる。

仮にレバレッジをかけていなかったとしても、2022年において、ナスダック100でよく知られるQQQの場合、400から300を割るまでに下げている。25%減少である。3倍で運用していれば、確かに3分の1になってもおかしくはない。

投資初心者は、長期的な資産形成にはレバナスではなくレバ「無し」を心がけて取り組んでほしいと結ばれている。たぶん、そうであろう。

保険において、20年前ならばと考えたことは悪くない。同様に、投資においても、20年ならばと思うことが必要である。20年前ならば、というよりも、これから20年後を想定する。そう考えれば、第一にレバナス投資は効果的ではない可能性が高い。少なくとも目減りするからである(実際どのぐらい目減りをするのかはネットで見る限りはよくわからず)。

長期を想定すれば、レバレッジ型ではなく、通常のETFとなるだろう。単にナスダックのQQQにしておけばいい(それでもリスクは高めだろうが)。逆に短期で儲けようとしたのならば、レバナスもありだろう。特定の銘柄一点買い(でかつレバレッジ )よりはリスクを分散できる。だがこの場合はギャンブルであり、最悪ゼロになっても仕方ないという余裕資金で考える必要がある。