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2016年12月4日日曜日

macでwordでファイルをエラーで閉じられない、再起動する問題

人から送られてきたwordファイルにコメントをつけていたのだが、最後に画面を消そうとするとエラーになる。とりあえず強制終了して終わる。次にwordを起動すると、このエラーファイルが自動的に立ち上がり、消そうとするとやっぱりエラーになってしまう。何度も他人のファイルをみたくもない。

この手のものはCom.microsoft.Word.plistとか言うファイルの問題だったのではと思い、さっそく確認して削除する。こいつはライブラリ→preferencesの中にある。

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だがうまくいかない。やはり、wordを起動すると当該ファイルが立ち上がり、消そうとするとエラーになる。強制終了で終われるが、結局word起動時にまた立ち上がる。厄介きわまりない。

office自体まるごと消して再インストールかと思って検索していたところ、ドンピシャなページを発見した。

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・・・3年前に自分が書いた備忘録ページだった。

ライブラリでみるべきはpreferencesではなく、saved application stateだ。この中に、com.microsoft.Word.savedStateがある。これをまとめて消してしまえば良い。問題はあっけなく解決した。

進歩していないな。

2016年8月1日月曜日

副島隆彦「トランプ大統領とアメリカの真実」


副島隆彦「トランプ大統領とアメリカの真実」2016、日本文芸社

アメリカの大統領選挙が、2016年11月8日に行われる。この本の中で、著者は共和党のトランプが民主党のヒラリーを破って、大統領になるだろうと予測(予言)している。本書19ページには、次のように書かれている。「私は5月22日にトランプが大統領になると決断した。自分なりに10日間真剣に考え込んだあとでの結論だった。私の手元に集まった情報をまとめて、分析した結果、このように判断した」。

この本の刊行日は、2016年7月10日、私が本を手にしてこの文章を書いているのが7月30日。ちなみに、7月18日から22日には共和党全国大会、7月25日から28日には民主党全国大会があって、それぞれトランプとヒラリーが大統領候補に指名されている。 かくして、本書は予測本ということで、かなり時事的な読み物であるとも言えよう。大統領選挙の結果が判明した後には、まずは余り読まれない気もする。仮にトランプが勝っても、或いはトランプが負ければ、なおさらだ。

ところが、私自身はこの本を読んで、色々と得るところがあって良かったと思っている。予測(予言)の背景が、あれこれと多岐にわたって書かれていて、それらがとても面白い読み物になっているのである。 多岐にわたって、というのは、話が今回の大統領選挙の経緯だけに留まらないということ。トランプの個人的な事情や資質、考え方や来歴、資産などが、図表や系図、写真などを用いて解説されている。トランプは、自分のことを"I'm wheeler-dealer"「私は駆け引きし、取引する人間だ」と言っているらしい。それは確かに、ヒラリーなど既存の政治家とは、かなり異なる資質であろう。

更に、アメリカの政治状況、特に民主党と共和党の思想派閥の全体図が示されて、トランプとヒラリーが、どの勢力と繋がっているかが説明されていて有り難い。民主党は、大労組、急進リベラル派、ネオリベラル派、ニューデモクラット派の4つに分かれる。うち、ヒラリーはネオリベラル派。一方、共和党はネオコン派、サプライダー派、保守本流(バーキアン)、アイソレーショニスト派、チャイナロビー派、宗教右派、リバータリアン派の7つに分かれる。これらのうち、アイソレーショニスト派、宗教右派、リバータリアン派が、トランプ支持だという。著者は、リバータリアンの思想に共感して紹介本も書いているとのこと、そこでリバータリアン思想の説明は、特に具体的で分かり易く役に立った。

さて、トランプか、ヒラリーか。どちらが大統領になるかで、今後の世界は大きく異なる、と著者は指摘している。日本における新聞などの報道では、ヒラリーがこれまでの経験を活かして、安定した政治を行うだろうとされる。一方のトランプは、これまで破天荒な発言を繰り返しており、大統領になればとんでもない政策を繰り出すのでは、と心配されている。

ところが著者は、ヒラリーではなく、トランプに期待しているようだ。その理由は、ヒラリーのメール事件やベンガジ事件が絡んでいるようだ。しかし、この件に関連した説明は、この本だけでは私には今ひとつ十分理解出来なかった。 政治に関心を持つとして、国内政治を考えるだけでは、明らかに不十分だ。国際情勢を考えるとしても、自国政治の延長で考えても、自国の話にしかならないだろう。アメリカを始め、各国の政治やその背景を理解する努力が必要なのだ。アメリカ大統領選の前に、この本に出会って良かったと思う。これからは少し視点を変えて、アメリカ大統領選挙の今後の展開や、その帰結に注目していきたい。

2016年7月31日日曜日

ポケモンGO


昨今話題のポケモンGO。7月31日にアップデートされ、初期の不具合がいくつか改善されたようだ。大事な点としては、ポケモンの近さを表示するとされてうまく機能してなかった足跡について、足跡自体がなくなった。治らなかったということのようだ。

ネット記事を見ていると、賛否両論いろいろあるようで、好きな人は最初から好きだし、嫌いな人は最初から嫌いだろうという感じ。個人的には好きな方なので、もっとアップデートして長く続くゲームになってほしい。そのために必要なのではと思う機能は以下のとおり。



1。ポケモンの場所はもっと特定できた方がいい

冒頭に書いた近くにいるポケモンを示す機能は、このゲームにとってかなり重要なのではと思う。適当に歩いていたら出会えるというのは、正直、ゲームらしくない。今回のアップデートに際し、外部サイトで人気を集めていたpokevisionpokewhereも機能しなくなってしまっている。勝手連で生まれるイノベーションは残しておいた方がいいと言う別の話もあるが、なんにせよ、この機能は実装してもいいくらいだと思う。

2。ゲームは家でやった方がいい

おそらく今後の方針でもあるのだろうけど、今のような形で、外でポケモンを探すのはいつまでも続かない。人の目があるからだ。現状のメイン作業であるポケモンを探す作業とゲットする作業は、極力簡素化した方がいい。ポケモンGO plusで、できればボタンすら押さなくても、自動で収集できるようした方がいいと思う。

家でポケモンがどこにいるかをチェックして、その場所に向かい、収集し、それを自宅で確認し、自宅で育成し、場合によっては自宅でバトルできるようにする。大事なのは、収集活動以外は、すべて自宅でできるようにすることだ。ポケモンGOは僕たちを外に連れ出した新しいゲームであるともみることができるが、ゲームは、基本的に家の中で行った方がいいと思う。

もちろんその際に、いつの間にか捕まえていたという楽しみがあってもいい。その意味では、最初の話とは少し変わるが、ポケモンの場所はともかく、すべてを示す必要はないかもしれない。

3。スマホと据置ゲームの連動

おそらく、任天堂が今後目指せるのはこのあたりだろう。NXがどの程度ポケモンGOを織り込むのかは注目に値する。誰かの記事で、ポケモンGOはnianticのものであり、メインは地図やGPSの仕組みの方が大事だという指摘があった。だから、別にポケモンでなくても、スターウォーズでも同じことができるというわけだ。その通りだと思う。だからこそ、据置型ゲーム機との連動が任天堂にとっては重要になる(もっとも、NXが据置型なのかどうかはよくわからない)。


4。勝負は今年度末

NXは来年3月に発表(発売?)となっている。ポケモンGOにとって大事なことは、この時期まで、このブームを維持できるかどうかということである。ポケモンGO plusは、その一手となるだろうが、それでも9月までの維持が必要になる。wiiなどで、なにか前倒したサービスを開始した方がいいかもしれない。今回、予想以上にブームになってしまったことは誤算だろう。このゲームを本来しないような人まで、参加してしまったからである。彼らをうまく離脱させつつ、あるいは維持しつつ、次の一手につなぐことが重要になる。





2016年5月11日水曜日

ふるさと納税をしてみる(2016)

以前から興味があったのだが、仕事やら引越やらの関係もあってなかなか始めることができなかったふるさと納税。本当は去年やれたはずだったことにも、今更気づいた。住民税が実際に減ることになるのは、手続き後の翌年になるからだ。引っ越す前にやっておけばよかった。

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控除されたお金はいつ戻ってきますか? 総務省HP
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そんな中、数年見送っているうちに随分と制度が変わって、より魅力が増したようだ。確定申告が基本的に不要になったというのは手続き的な魅力だが、それ以上に、控除の対象となる寄付の上限が2倍になったということのほうが直接的なメリットは大きい。たくさん寄付できる(税金控除の範囲において)ようになったということである。例えば、給与収入が500万円ならば、おおむね3万から6万程度が控除の範囲で寄付できる。

だが、そもそも、ふるさと納税のメリットはわかりにくい。「控除」の意味がとりにくいからだと思う。個人的に調べた限りでは、「控除」自体は、実質的なメリットはほぼない(最初は、節税の効果もあるのかと思っていたが、これはほとんどない気がする)。

たしかに、ふるさと納税を行うことで、その金額は、所得税か住民税から控除される。けれども、それは単に、今住んでいるところに納められる予定だった税金が、寄付という形で、別のところに納められたというだけである。納める額そのものが減るという訳では、必ずしもない。









総務省 ふるさと納税ポータルより転載

まず、2000円については自己負担金となっており、もちろん何のメリットもない。2000円は、自分でビールでも飲んで消費した場合と同じである。

次に、所得税からの控除がある。ここは、累進の所得税に合わせて、ふるさと納税分の一部が控除され、還付される。一見還付というと得したようにみえるが、ふるさと納税という形でその額を寄付しているのだから、いってこいである。

残りの住民税についても同様にいってこいの形をとる。最初の基本では、ふるさと納税から2000円を引いたものの10%、要するに通常の住民税が還付される。そして、残った部分が、特例としてさらに住民税から還付される。

これでふるさと納税した分がすべて還付されることになるが、別に得をした訳ではない。繰り返していえば、本来通常納税されるはずだった金額が、別のところに寄付され、寄付行為で先に払った分が、後から戻ってくるというだけである。

よく聞く話として、有名人が税金で持っていかれるぐらいなら寄付した方がましだというのだが、これは、そもそも税金全部を自由に寄付できるというわけではない。寄付は、ビールを飲む消費とは違い、その一部が税金の課税対象から控除されるというだけである。普通に所得に税金はかかる。これに対して、ふるさと納税は、まさに、税金で持っていかれるぐらいならば寄付した方が(社会的に?)ましだ、そのままであるといえる。それ自体、寄付する側にとっては何のトクにもならない。

トクがあるとすれば、それゆえに、寄付した自治体から送られてくる(と思われる)、さまざまな「お礼」である。こちらは、通常の納税ではもらえないはずであるから、この分が唯一のトクということになる。2000円を払い、どこまでもらえるのかというわけである。

興味深いことに、この数年で多くの地方自治体が魅力的なお礼を用意するようになり、さらに、これらを簡単に選択し選ぶための企業やサイトが立ち上がった。検索してぱっとわかるところでは、「ふるさとチョイス」「さとふる」が大きいようだ。とりあえず登録しておけば、いつでも気軽に寄付できる。クレジットでもいけるところが増えているのがすごい。

試しに10,000円を寄付してみたのだが、数日後には寄付金受領証明書が届いた。後はこれを確定申告の際に一緒に出せばよい。あるいは、確定申告したくなければ、ワンストップ特例制度の方の書類を送ればよい。あとは、そのうちお肉が届くとともに、来年10,000円が税金から控除される。実質的にこちらはトクをしたことになる。3万円税金にとられるくらいなら、3万円寄付して、その代わりにちょっとお礼の品でももらおうかという感じだろう(もちろん、もっと純粋に寄付して悪いわけではない)。