Shitekishiken H
読むためには,書かなければならないと思う。
2026年4月3日金曜日
プライベートクレジットのリスク
2025年12月12日金曜日
「SBIラップ」の検討
SBIラップが2000億円を超えたという記事を見た。多いのか少ないのかはわからないが、それなりの額である。
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もともとラップ口座については手数料の高さからポジティブではないのだが、AI運用の成果も記載されていた。もしAIを通じてアクティブ運用が可能であれば、それはそれで魅力的なのかもしれない。
サイトを見てみると、バックテストの結果が示されている。この結果を見ると、他にもロボタイプはあり、どちらも伸びているように見える。特にAIラップの場合、2014年11月から2024年11月までの10年間で、191%、つまり約3倍になったということだろうか。基準が0%となっているので、多分そういうことだろう。
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それなりに伸びているようにも見えるが、日経平均自体、この10年でかなり伸びたことを考慮する必要がある。
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大体同じ期間の日経平均の推移を見ると、16,000円ぐらいから時期にもよるが40,000円に到達している。伸び率は、2.5倍程度である。AIラップの方がもう少し伸びが大きいことになる。一般のロボタイプは劣っているだろうか。
日経平均と比べるのは正しくないかもしれない。このAIラップは、ファンド対象が基本的に海外だからである。仮にSP500の場合はどうだろうか。
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ーー2014年ごろに1,500だったSP500は、2024年ごろにはほぼ6,000に到達している。4倍である。この値で言うと、AIラップは劣っている。
一概にどちらがいいかは言えないかもしれない。AIラップの方が分散が効いており、ボラティリティを低く保ちつつリターンを上げるのかもしれない。
少なくとも言えそうなことは、やはり基本的なインデックスを上回りそうにはない。これは、単に市場は最適化されているということの再確認でもある。AIがもっと賢くなろうとも、その総意である市場は、常にその個別よりも正しいと言うことにすぎない。
2024年12月11日水曜日
金利のある時代

にわかに銀行の金利が上がり始めている。新生銀行は、1年定期で0.8%だという。少し前までは0.1ぐらいであったから、ここにきて一気に上がり始めたことがわかる。paypay銀行は仕組債のような話で2%を謳ってニュースになっていた。これはちょっとどうかと思うが、それでも、総じて銀行金利が上昇傾向にあることは確かだろう。
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円定期預金 冬の金利アップキャンペーン開催のお知らせ
SBI新生銀行
預金金利2%の「預金革命」PayPay銀行 口座開設申し込みが通常の40倍 “金利のある世界”で預金獲得競争へ
Yahoo!ニューズ
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バブルが崩壊して以降、日本では長らく低金利、超低金利の時代が続いた。銀行に預けてもお金は増えない。だからと言ってお金の使い道がないことに大きな問題があったわけだが、銀行でもお金が増える時代がやってくるのかもしれない。1980年代ぐらいの金利にはなりそうである。
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「金利のある世界」へ変わる日本。生活への影響は ? コスト増に備える方法も
大和ネクスト銀行
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2024年10月4日金曜日
住宅ローン変動金利の上昇について
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住宅ローン利用者の実態調査【住宅ローン利用者調査(2023年4月調査)】
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個人向けの住宅ローンを多く提供している住信SBIネット銀行の場合、年0.15%から0.2%程度の上昇がみられるようである。1000万円借りているとすれば、年1万5000円から2万円程度の上昇ということになる。これがさらに30年続けば、合計で45万円から60万円程度の上昇である。
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10月の住宅ローン変動金利上昇、月数千円の返済負担増
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月に直せば数千円程度であるから、仮にもう少し借りているとしても、返済不可能なわけではない。しかし問題は、今後も中長期的には上昇が見込まれるということであろう。1%まで上昇すれば、月にして万単位の上昇となる。危惧を覚える人も多いと思われる。
選択肢の一つは、当然前倒しの返却である。実際、SNS上では繰上げ返済についての言及が見られる。
「金利が上がる前に繰り上げ返済を考えている人が多そうだけど」
「住宅ローンも借金なんだからさっさと返すのが良い」
とはいえ、いつもいうように、仮に繰上げ返済できるのであれば、繰上げ返済しない方が基本的には良い。繰上げ返済の資金を使い、NISAでETFなどを買うのが合理的である。例えば、MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信 (2559)のようないわゆるオルカンであれば、年1.5%の利回りを見込める。これはインカムゲインであり、株価そのものの上昇であるキャピタルゲインは含まない。下落のリスクを気にする人が多いが、全世界の平均株価が下がる時には、どのような形でお金があっても無意味な時期である(そこでさらに利益を上げられるような人は、住宅ローンに拘泥などしないだろう)。
仮に0.15%程度住宅ローンが向上しても、1.5%のETFに余剰資金を投資しているのならば、単にETFのリターンが1.35%に減るに過ぎない。これを繰上げ返済に使ってしまえば、1.5%の利回りを失うことになる。お金を借りて損をするのならば、借りる必要はない。しかし借りて得をするのならば、返す必要はない。
基本的に、住宅ローンの上昇が見られる状況では、銀行預金や株価の配当も上昇することが予想される。結果的に、住宅ローンの上昇分は、投資の利回りで相殺されると考えられる。繰上げ返済能力のある人々は、投資を考える方が良い。
住宅ローンの上昇は、繰上げ返済能力がない場合に大きな問題となる。上昇分は、日々の家計を直撃することになるだろう。この場合には早めに手を打った方がよい。選択肢は、住宅の売却である。現状は幸い都市圏において住宅価格が上昇しており、チャンスだろう。利益が出れば、この利益を投資に回すという新しい選択肢が生まれるとともに、予想される住宅価格の下落後、再購入と今度は住宅ローンの上昇に耐えられる資金力を持つことができるようになる。
住宅ローンの上昇は、二極化を進めるだろう。借金を通じて利益を増やせる人々と、借金を通じて家を失う人々がでるということである。
2024年3月19日火曜日
松里公孝「ウクライナ動乱―ソ連解体から露ウ戦争まで」2023ちくま新書
2023年10月8日日曜日
お金がなければ借りることはできない?
そういえば思い出したことがある。子供の頃見ていたテレビ番組で、ざこば師匠が怒って話をしていた。銀行に3,000万円とか借りに行ったと。そうすると向こうの担当が、「師匠、3,000万円貯金してください。そしたら3,000万円貸します」と言ったという。ふざけるな、「3,000万ないから借りに来てるんや!」というわけである。
当時、それはそうだな(もちろん笑い話のネタである)と思った記憶がある。理由も金額ももう定かではなくなったけれど、お金はないから借りるのであって、あれば借りなくてもいいーー
しかし今となっては、この認識が間違っていたことがわかる。お金がない時にお金を借りるのはジリ貧のリスクがある。王道は、お金がある時に借りるのである。3,000万円ある上で3,000万借りれば、相手も損するリスクは少ないし、こちらも返せないリスクは減る(これはある意味形式的)。そして重要なこととして、こちらは、実質6,000万円を動かせることになる(これが本丸)。
ファイナスの授業でも、似た話を昔聞いた。お金がない時には、当然そのお金を埋めねばならない。一方で、お金が余っている時には、そのお金を使わねばならない(残すのは機会損失ととなる)。忘れがちなのは、余っている時にどうするかと言うことである。ない時に借りると言う発想は自然だが、ある時にこそが重要であり、借りる意義も高まる。
個人ではなかなかここまではできないかもしれない。お金がある時に借りてレバレッジをかけるのは、基本的に企業がなせる技だろう。とはいえ参考になることもある。
2023年9月28日木曜日
新NISA(2024-)に向けて
2024年からNISAの制度が変わる。これ自体はすでに周知の事実であり、年間最大360万円まで、5年間で最大1800万円枠となる。具体的な取り扱い商品も各証券会社や銀行で充実している(とはいえ、新しいものを買う必要性はほとんどなく、基本で十分である)。少し備忘録。
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改めてみてみると、いくつか当初にははっきりしていなかったり、個人的に間違って理解していたところがあった。
1。年齢制限がある
ジュニアNISAが廃止になることは知っていたが、その意味は年齢制限がなくなったということだと理解していた。しかしながら、年齢制限は残っており、18歳以上しか新NISAを行うことはできない。家族が多い方が有利という話も当初はあったように思うが、そういうわけではなくなったようだ。少子化対策と結びつければ良かったようにも感じられる。
ちなみに、その分以前のジュニアNISAは、18歳まで継続管理勘定に移管され、非課税で保有できるらしい。途中で払い出すこともできるが、一部を払い出すことはできず、全てを払い出して口座を閉じる必要がある(例えば、auカブコム証券の説明)
2。旧NISAは1年ずつ終わっていく
新NISAは旧NISAとは異なるものとして認識され、移管することはできない。したがって、旧NISAもしばらく並存することになる。と同時に、旧NISA(一般)であれば、5年ごとに終了(以前であれば、改めてロールオーバーできた)していく。例えば、2023年末において、2019年に購入したNISAは「満期」となる。旧NISA(つみたて)の方は20年であるので、「満期」はだいぶ先である。
「満期」後は、払い出すか、一般・特定口座に移管される。払い出しを選んだ場合は、例えば、改めて2024年の新NISA購入の資金となる。120万円の旧NISA枠(一般)をいっぱいに持っていたとすれば、これを払い出した場合(利益は考えず)、2024年の新NISAに必要な最大新規資金は360-120で240万円となる。移管する場合は、別途買い増すような形になる。360万円が新たに必要となる。
3。「非課税保有限度額」(1800万円)について、「枠の再利用が可能」
ここはよくわからないので、間違っているかもしれないが、5年通算枠ということであるように思われる。マネックス証券の説明では、「したがって、売却をした翌年になれば、復活した枠を再利用して新NISAでの買付を行うことが出来ます」とある。ただし年間投資枠の上限はもちろん変わらず、360万円である。
旧NISAの場合、5年ごとの更新であったため、年の縛りがあった。例えば、2019年に120万円購入し、2020年にさらに120万円を購入し、その2020年の120万円をすぐに売却した場合、2019年の5年後、2024年に新たに生まれる120万枠は2019年のロールオーバーで使用されてしまい、2020年分の120万円枠を実質的に使うためには2025年まで待つ必要があった。これに対して、新NISAでは、5年の縛りはなくなり、無期限となった。このルールが意味を持つのは、2028年(5年後、1800万円枠がいっぱいになってから)ということになるが、いつ買ったかにかかわらず、翌年には360万までの再購入枠が復活する。例えば、2028年に購入した360万円を年内に売却した場合でも、2029年には、改めて360万円が購入可能となる。フルで使用しない場合にはそれほど問題ではないが、フルで利用するという場合には有用なルールである。
4。結局どうすればよいのか?
1800万円をフルに使ったとして、もしインカムゲインを考えるのであれば、年4%でみれば72万円、通常であればここから約20%の14万円程度が税金で引かれるはずであった。この税金が非課税となる。これを大きいとみるか、それほどでもないと感じるかは人によるかもしれない。キャピタルゲインや細かい売買を考える場合には、より多くのメリットがあるかもしれない。
基本戦略はこれまでと変わらず、安定的なものを積み立てていくということになるだろう。
