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必要なのは“投資”ではなく資産運用-見直されるラップ口座の今
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ラップ口座とは、ようするにお任せ口座であり、放っておけばあとは委託先がうまくやってくれる仕組みである。このさい、上の記事によれば、以前は「販売手数料が収益源」だったため、とにかく次々に買ってみたらどうですかという運用方法になっていたという(本当かどうかは知らない)。これに対して、ゴールベースなるアイデアのもとでは、「預り資産残高の2%など、売買頻度によらず費用が発生する仕組み」になる(らしい)。
預かり資産の数%をとるのは一般的であったように思うが、何か変わったのかもしれない。というか、2%は高い気がする。勝負しているアクティブファンドという感じである。実際にはもっと低い%であろうが、それにしても、ラップ口座を開いてはダメなのではという感じしかない。
投資信託にせよETFにせよ、預かり資産の数%がとられる。その中でのリバランス運用が行われるからである。しかし、今は1%以下が普通であろうし、グローバルなETFについて言えば、0.1%を割り込む場合すらある。そのぐらいの手数料でいいはずであり、それ以上とるというのであれば、一体どこまで勝負しようとしているのかということになる。
ところが、上記の記事では、新しいラップ口座の成否は「顧客側が「もうかる商品」を望むことから脱却できるかどうかにかかっている」とされている。もうからない商品で、運用の手数料を2%(あるいは半分の1%でもいいが)もとるというのは、一体どういう狙いなのだろうか。そもそも、ラップ口座を選択する人々は、もうかる商品を望んではないだろう。むしろ、手軽に簡単に安全に、その範囲で利益を得たい人々なのではないだろうか。儲けたい人は直接株を買ったり、アクティブファンドにのるはずである。
改めて確認してみると、話は変わって、これとは別にロボアドバイザーの記事を見つけた。こちらも最近よくみるもので、AIといろいろ連携するとされる。ラップ口座とAIが合体しているようなものもある(だから検索できたのだが)。ただ実際のところ、ここでいうAIというものがどういうものなのかはよくわからないことが多い。機械学習ですらなかったりもする。
こちらも運用の手数料をとり、1%を超えるものもあるようだ。高い感じしかしないが、上の記事だとマネックスと投信工房(松井証券か)は1%を大きく割っていて安めである。何をしてくれるのかちょっと気になる。無料診断をしてみたが、投信をいろいろ買ってポートフォリオを組んでくれるというようである。標準で、年5%ぐらいの利回りを想定しているように見える。組み合わせる数が多く、なんとなくポートフォリオになっているようにみえるが、少し数を減らせば自分でもできる。
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