とまあ音楽はとても良く、またゲームも面白かったのだが、ドラクエ2も当然クリアできなかった。こうなれば1同様に呪文を使うしかない。他力本願ということになるが、こちらには2つほど面白い復活の呪文があった。あまりに文面が長いので冒頭しか思い出せない。びつぷ えもべ てもおか・・・。えもべ、だったかもしれない。こちらは前回同様、誰かが鍛え上げた最強パーティの復活の呪文である。誰から教えてもらったのかは覚えていない。武器や防具も完璧であり、後はハーゴンの城に出かけるだけだ。
考えてみると、あんなに長い復活の呪文をよくもまあ毎回毎回記録していたものだと思う。今だったらケータイカメラでパシャッと撮っておけば終わりだが、当時は一つ一つ記録したものだ。時々間違ってしまったりして、次の日に呆然とするという事もあったように思う。特に大事なクエストをこなした後は、2重に復活の呪文を記録するような、なんとまあ無駄な事もしていた。
2の復活の呪文で覚えているもう一つは、例の攻略本と連動したいわゆる裏技であり、隠しコマンドのようなものだった。ゆうてい みやおう きむこう とりやまあきら ほりいゆうじ・・・とドラクエに関わる人々の名前を入れていくと、最初からレベル48の勇者でゲームを始めることができる。最大は50だから相当に強い。序盤は武器などなくてもスライムを一撃である。ちなみに、すぎやまこういちの名前はなかったように思う
こうした遊び方は、確かにドラクエの遊び方として面白かった。僕たちのような、自力では到底クリアできない子供たちのための措置だったのかもしれないし、たんに面白さを追求した結果だったのかもしれない。それでも僕のようにクリアできない子供はたくさんいたのだろうと思う。
隠しコマンドという意味では、復活の呪文に限らず、いろいろなアイデアがあった。一番有名な隠しコマンドといえば、グラディウスの上上下下左右左右BAだろう。一気にオプション最強となることができた。引っかけで、スーファミ版では自爆してしまう設定になっていた事も印象深い。隠しコマンドといいながら、みんなが知っているコマンドだったわけだ。
