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2012年6月25日月曜日

われらゲームの世代4

水滸伝をすべきかどうか

その一件目の電気屋には、水滸伝は売られていなかった。仕方がないので、地元の玩具屋、おわりやに行った(そういう名前だったと思う。こまつやだったかもしれないが、もう思い出せない)。おわりやは、大きな店舗のおもちゃ屋だった。そういえば、ここではミニ四駆の大会も開かれていて、よく行った記憶がある 。

さすがはおわりや、水滸伝はあった。店員に、今日入荷したばかりなんだよ、よく知っていたねといわれたのを覚えている。多分ありがとうといって購入し、家に帰った。

さて、買ったはいいが、どうしようかと改めて迷うことになった。なにせ明日もテストなのだ。その準備をしなくてはならないというプレッシャーもある。そこでということで、まずは説明書だけ読むことにした。ゲームはしない。今のゲームソフトで説明書を読むことがあるのかどうかわからないが、当時はよく説明書を読んだ。それ自体が楽しかった。ゼルダの伝説の説明書や、ウィザードリィの説明書などはよく覚えている。ドラゴンクエストなども読ませる説明書だったと思う。それは、けっして無機的な操作手引きではなかった。一つの読み物として完成されていた。今思うと、ずいぶんと優れたライターが書いていたのかもしれない。今もそうなのだろうか。

説明書を読み終わると、当然、僕は次の意思決定に改めて迫られることになった。少しだけ、ゲームをしてみるべきか。それとも、テスト勉強をするべきなのか。結局、少しだけ、ゲームをしてみることにした。まずは、最初のオープニングだけ、次は、最初の出だしを10分程度、20分程度、夕ご飯まで。

どこまでゲームをしてしまったのかは覚えていない。けれども、おそらく、ある程度は遊んでしまったのだと思う。多分テストの出来も良くなかったはずだ。基本的に、期末試験のできはいつも悪かった。

僕の通っていた中学校では、各学期に中間試験と期末試験の2つが用意されていた。中間試験は5教科、期末試験は音楽や体育などもあって8、9教科だった。ご丁寧に、テストの結果はランクづけして返される。一学年2,300人ぐらいいたと思うが、これを10等分し、点数の高い順番にランク10、ランク9と分類される。一ランク2、30人ということになる。

中間試験はだいたいランク10だった。けれども期末試験になると、ランク7、8ぐらいに下がる。これを繰り返していた気がする。いつだったか、先生と個別面談があったときに、油断しやすいタイプというようなことをいわれたのを覚えているが、多分その通りだと思った。もう少し正確に言うと、油断しやすいというよりも、基本的にモチベーションは低い。通常が7、8ぐらいなのであって、成績がいいのは無理をした結果なのである。

水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51) 楊令伝 10 坡陀の章 (集英社文庫) 岳飛伝 一 三霊の章