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2013年4月17日水曜日

KDP無事刊行の運び。

会崎秀図『われらゲームの世代 デジタル・ノスタルジアの未来』kindle版、2013年

おかげさまで、無事刊行の運びとなりました。
epub上に問題があるかもしれませんが、もし何かあればご一報いただければ幸いです。

「本書では、昔のゲームを語りつつ、当の「ゲームを語る」ということがどういう意味を持つのかを考えていきます。僕たち(特に僕自身は30代半ばです)は、総じて「ゲームの世代」といえると思います。その意味するところは、ゲームが好きで、ゲームをしながら子ども時代を過ごしてきたというだけではなく、今や僕たちがゲームを語れば、それ自体が自分たちの半生を語ることになってしまうということです。ゲーム=世代、人生になっているということが、良くも悪くも大事な点です。 けれども、考えてみれば、こうしてゲームと世代や人生がくっついてしまっていることがどういう意味を持っているのかについては、これまであまり考えられてこなかったように思います。ゲームを批評したり、ゲームが好きだという人はたくさんいても、こうしてゲームを語り、ゲームに関わることが、今の僕たちにとってどういう意味があるのかについては、何となくノスタルジアだという以上にははっきりとしていないと思うのです。
 本書では、ゲームを実際に語ることによって、単なる過去を懐かしむノスタルジア以上の意味があることを示します。ゲームというデジタルな世界は、それ自体がバーチャルであるが故に、同じくバーチャルといえるノスタルジアと相まって、他でもありえた可能性を強く提示します。その可能性は、同時に、未来への指針です。僕たちは、ゲームの力を通じて、新しい一歩を踏み出すことができるのではないかと思うのです。」