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2012年7月19日木曜日

われらゲームの世代21

スーパーマリオブラザーズ

そう、マリオブラザーズからしばらく経って、不朽の名作ともいうべきスーパーマリオブラザーズが発売されたのだった。それでも僕はまだ小さかったから、直接的にこのゲームを欲しいとは思っていなかったはずだ。はっきりと覚えているのは、当時祖父から電話がかかってきて(かけたのかもしれない)、行きつけのおもちゃ屋でなんでも人気のゲームソフトが入ったからと言われて購入したと言われたのだった。よくはわからないが、土管に入ったりするゲームだ、と言われた。

そのゲームが何であるのか、僕ははっきりとわからなかったが、もしかするとスーパーマリオブラザーズかもしれない、と期待したように思う。この記憶には意味がある。つまり、僕は事前にスーパーマリオブラザーズについての知識を持っており、それが少なからず欲しいと思っていた(だからこそ、期待した)わけだ。

後のゲームでは、事前に欲しいゲームを識別し、発売日近くに購入するという意思決定をとるようになった。中学1年生のころの水滸伝であれば、その意思決定は確実になされている。その一方で、おそらくどこかの時点までは、僕は事前に欲しいゲームを識別することができていなかったはずである。それは子供だったから当然のことであったし、おそらく、当時は事前にゲームについての情報を集めるということも容易ではなかった。友達が面白いと言っている程度の情報しかなかったのではないだろうか。この場合、発売前の情報などおよそわかるはずもない。

スーパーマリオブラザーズの発売は1985年である。信長の野望もこの時だが、のぶやぼは僕は中古で買ったから、当時は存在を知っていない。どうやら、僕は小学生2年生か3年生のころにかけて、ゲームの購入についての意思決定を確立していったことになる。これまでみてきたマリオブラザーズはもちろん、エキサイトバイクやじゃじゃ丸君といったゲームは、ほとんどが友達の家で遊んだか出会いがしらの出会いであって、事前に調べていたものではない。

時代が変わりつつあったということだろう。僕の成長というだけではなく、時代が成長(時代が成長するかどうかはわからないから、さしあたり変化ぐらいにしておこうか)してきたのである。具体的にいえば、ゲームを取り巻く補完産業が立ち上がり、ゲームに関する情報がまとまった形で提供されるようになってきたのだ。子供だった僕たちにまで。いや、子供だった僕たちを、まさにターゲットにして。

スーパーマリオ 352ピース スーパーマリオ 352-45