SBIラップが2000億円を超えたという記事を見た。多いのか少ないのかはわからないが、それなりの額である。
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もともとラップ口座については手数料の高さからポジティブではないのだが、AI運用の成果も記載されていた。もしAIを通じてアクティブ運用が可能であれば、それはそれで魅力的なのかもしれない。
サイトを見てみると、バックテストの結果が示されている。この結果を見ると、他にもロボタイプはあり、どちらも伸びているように見える。特にAIラップの場合、2014年11月から2024年11月までの10年間で、191%、つまり約3倍になったということだろうか。基準が0%となっているので、多分そういうことだろう。
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それなりに伸びているようにも見えるが、日経平均自体、この10年でかなり伸びたことを考慮する必要がある。
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大体同じ期間の日経平均の推移を見ると、16,000円ぐらいから時期にもよるが40,000円に到達している。伸び率は、2.5倍程度である。AIラップの方がもう少し伸びが大きいことになる。一般のロボタイプは劣っているだろうか。
日経平均と比べるのは正しくないかもしれない。このAIラップは、ファンド対象が基本的に海外だからである。仮にSP500の場合はどうだろうか。
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ーー2014年ごろに1,500だったSP500は、2024年ごろにはほぼ6,000に到達している。4倍である。この値で言うと、AIラップは劣っている。
一概にどちらがいいかは言えないかもしれない。AIラップの方が分散が効いており、ボラティリティを低く保ちつつリターンを上げるのかもしれない。
少なくとも言えそうなことは、やはり基本的なインデックスを上回りそうにはない。これは、単に市場は最適化されているということの再確認でもある。AIがもっと賢くなろうとも、その総意である市場は、常にその個別よりも正しいと言うことにすぎない。