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2014年12月15日月曜日

音楽編 ラストシーン

ゲームの世代を数年前に書いたので、その続きでもと思いながら今日までなにもせずだったのだが、そういえばと思い立ってきっかけというか備忘録がてら。音楽で書けるのではと思っていた次第。


ラストシーン、布袋寅泰、1996年。

僕はこの年に大学入試があり、その日、試験の結果を待っていた。受かったかどうか正直よくわかっていなかったが、お昼ぐらいに、幸いなことに合格の一報を受け取った。その後僕が喜び勇んで向かったのは、自転車で40分ぐらいのパチンコ屋だった。

そんなに大きな喜びがあったとは思えない。ただ、受かったらパチンコ屋にいこうと思っていたのは確かだ。パチンコ屋の名前は、それこそパチンコ「大学」だったかもしれない(その日、どのパチンコ屋に行ったのか、もう思い出せない。)

大学に行ったとすれば、ピンクパンサーを打ったのだろう。そうでなければ、おそらくニューパルサーを打ったのだろうと思う。どちらも山佐を代表する機種だったはずだ。リーチ目の類いもまだよくわかっていなかったが、それでも毎回7を目押しする強引な打ち方で(それは結局、DDTと言えたかもしれない。懐かしい)、少し勝ったのではないだろうか。そこで景品としてもらったのが、布袋寅泰の『King & Queen』だった。

アルバム自体は、ちょうどそのころに発売されていたことを知っていた。彼の歌の思い出についてはまたおいおいと思うが、レンタルするよりは買ってしまおうと思っていた記憶がある。

印象深い曲がたくさん入っていたが、今でも口ずさんでしまうのは、ラストシーンだろうか。当時は暗い曲だとしか思わなかったが、なんというかテンポがいいという感じはある。そして、今口ずさめば、当時のことを少し思い出す。といっても、別に誰かとの思い出ではなく、ただ僕一人でパチンコをしていた、そんなセピア色のラストシーンをである。