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2013年4月7日日曜日

数学ガール フェルマーの最終定理

数学ガール フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)
結城浩『数学ガール フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)』ソフトバンククリエイティブ、2008

一冊目に続き、読み終わった。後半の難易度は、はじめてきく話ばかりで、正直ついていけない。前回同様、一度ぐらいは何となく話は聞いたことがある、知っていると言う状態で、その理解を深めるという書籍だろうと思う。個人的には、フェルマーの最終定理、その証明の難しさは際立った。

しかし証明そのものはわからなくとも、数学とはこういうものなのだと言う感覚はつかむことができる。特に前段のある程度理解できる箇所を読みながら思うのは、昔、自分自身もこういう手続きをいろいろと考えていたということであった。

ただ、決定的に異なっていたのは、当時、僕にはその意味を教えてくれる人がいなかった。行き詰まった証明手法について、しかしそれがどういう意味を持っていたのか、気付かないままに何をなそうとしていたのかは結局闇の中だった。素数の意味も、偶奇を調べるという方法も、それが何であるのかはわからないままだった。もちろん大半は言い訳だが、教える人に恵まれていなかったということだろう。

前回に続き、複素平面は特に印象深い。少なくともこのアイデアを習った記憶はない。理系ならば当たり前かもしれないが、この座標を使えば素数すら砕くことができる。数学は面白いと久方ぶりに思った。

さて、次はゲーデル。こちらはざっくりと証明方法を聞いたことがある。理解できるかどうか。

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