ラベル

2012年11月25日日曜日

第一旭と新福菜店

もう15年近くなるが、学生の頃以来、京都のラーメンといえばこの二つだ。京都駅に近いということもあり、今でも、京都による機会があればちょっと食べていこうかなという気になる。

第一旭はチャーシュー、それから新福菜店は黒いスープが印象的だ。どちらも混んでいることが多いけれど、行くタイミングで混み具合は違う。特段こだわりはないから、混んでいない方に入るようにしている。限られた経験からいうと、新福菜店の方が回転が速いように思う。

京都駅は、今では伊勢丹の中に拉麺小路ができた。有名なラーメン屋も入っていて、これはこれでおいしい。もっといえば、この10年で総じてラーメン屋の質は上がっている。こだわって作られているラーメンということであれば、東京であればもっといろいろある。第一旭も新福菜店も、おいしいが昔ながらという感がある。

僕自身にとっては、もはやそれは懐かしさと重なっているから、味の問題ではない。2つの店が並んでいて、どちらに入るか迷い、空いていると思った方に入る。学生の頃も思い出せるし、その後のことも思い出せる。京都らしい、という感もある。

あと、この2つの店は接客が今も昔も素晴らしいと思う。特に新福菜店は印象的だった。学生の頃の思い出でいえば、客のことをいつも「大将!」と呼んでくれていた。二十歳になるかならないかの僕に対して、「大将!今日は何にしましょ。」と聞いてもらえる。ちょっと恥ずかしくもあるがうれしくもあった。もちろん、それでラーメンを頼むわけだが(笑

最近は、そうは呼んでもらえなくなった気がする。けれども、先日行ったときには「兄さん!今日は何にしましょ。」と言ってもらえた。30すぎてもそういってもらえるのは、やっぱりうれしい。この接客はやめないで続けて欲しいと思っている。そうである限り、僕はここにまた来ることになるだろう。