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2012年8月15日水曜日

物書きについての覚え書き

先ほど貴重なコメントをTwitterでいただいたので、忘れずに記録しておこう。

 1.物書きを目指すなら、Be original, 物真似は幾ら上手でも2番煎じ
 2.他人が見向きもしない素材モチーフこそ、金の卵
 3.書き始めてそのまま突っ走って仕上げては駄目、寝かせて熟成させよ。

1と2は、オリジナルの重要性を説くという点でそのとおりであろう。
特に興味深いのは3である。

思い当たる点は多い。とりあえず書き始めてみる。 書いていくとうまくいけば分量も増えていくのだが、 そのままではせいぜい7、8合目までにしか到達できない。 本当にうまくいくときには、7、8合目で、何か全く新しい発見があるものだ。 その発見を受け入れて、もう一度まとめ直す。 これで文章は初めて山頂に到達できる。

いくつかのポイントがあることがわかる。

 1.まずは書き始めることができるかどうか。アイデアのまま、書けずに終わってしまうことのなんと多いことか。
  2.7、8合目まで登ることができるかどうか。途中で力尽きることも多い。
  3.7、8合目で、「何か」を発見し、新しい文章の方向性を見いだせるかどうか。ここが平凡と非凡を分ける。
  4.新しい文章の方向性ですべてをまとめ直せるかどうか。時間がないということもある。

だいたいこんなところだろうか。 7、8合目まで進むことができたらならば、一度立ち止まり、すなわち熟成させることができるようになる。 それで何かを発見できるかどうか、これについては別の能力が必要かもしれない。 あと、一応付け加えておくと、そのときの山頂は、あくまでそのときの山頂であって、 登ってしばらくすれば、向こうにもっと高い山頂を見いだすことになるだろう。