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2012年8月24日金曜日

われらゲームの世代47

デスピサロ

そういえば、ドラクエ4は、魔物側にもストーリーが用意されていた。それまでのドラクエが勧善懲悪型であったのに対して、ドラクエ4は必ずしもそうではない。

魔物の総大将となるデスピサロは、最初から悪だったわけではない。むしろ、彼らは被害者の側であり、人間による虐待を通じて、魔物の総大将として勇者に対峙することになる。この展開は、後にドラクエ4がPS2かなにかにリニューアルされて移植された際、デスピサロがゲームクリア後に仲間になるという設定へと発展した。

いつの間にか、RPGは複雑なストーリーを持つようになったといえるかもしれない。とはいえドラクエ5になるとこの手の複雑性はないような気もするから、ドラクエ4だけの特徴だろうか。他のRPGを見た場合には、比較的この手合いは多いだろう。ファイナルファンタジーはもともとその色彩が強かった(FF3では、光の戦士の前には、光が暴走して闇の戦士がそれを鎮めたという設定になっている)し、女神転生ともなれば、主人公自身がカオスかロウか、それともニュートラルかを選ばねばならない。それぞれに正義がある。

デスピサロとの最終戦は面倒な話で、一体いつ終わるのだろうという気にもなったことを覚えている。右手がなくなり、左手がなくなり、顔がなくなり、と思ったら新しいからだが現れていく。最終戦を演出することは当然大事なのだけど、この辺りの案配は難しい。特に、倒したと思ったところで何度も復活されると勘弁してほしいと思う。

ドラクエは、最初から最終戦が凝っていた。初代竜王ですら、一度目は化身であり、倒したあとにもう一度倒さねばならない。ハーゴンも倒すとシドーが現れる。ゾーマも多分その手合いだっただろう。ドキドキ感と驚きはもちろんあったが、やりすぎは困る。


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