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2012年8月7日火曜日

われらゲームの世代34

音楽

ドラゴンクエスト2では、パーティの数が増えた。主人公は1人で敵と戦うのではなく、3人で力を合わせて戦うわけだ。同じファミコンだが、容量が増えたのだろうか。それとも、アイデアが進化したのだろうか。このあたりはよくわからないが、ゲームとしては当然斬新だった。最初は1人で始まり、2人目、3人目と仲間になるたびにかかる音楽をよく覚えている。

ドラクエはそうじて音楽が印象的だった。すぎやまこういちという人が作曲しているのだとどこかで聞いたように覚えている。wikiで調べてみると面白い。「椙山 浩一」「歌謡曲の大御所」「フジテレビ」正直、知らなかった事ばかりが書かれている。

wikiによれば、ドラクエのオープニング音楽はワーグナーのニーベルングの指環がモチーフだという。どんな曲か思い出せないが、ワーグナーのCDは大学生の頃に買って聞いた記憶がある。だが、残念ながら、そのときにドラクエと結びついた記憶はない。音楽の才能はなかったようだ。どこに悲劇の誕生を感じたら良いのかもわからなかった。

しかしなるほど、すでに作曲家として有名だったすぎやまこういちが、エニックスに手紙を送ったといったきっかけがあったわけだ。そのきっかけをエニックスはうまくつかんだ。これも一つの奇跡として理解できるように思う。多分、別の音楽であっても、ドラクエはヒットしたのだろう。けれども、この音楽だったのである。

術中にはまったというべきか、CDを買ったりして、ゲームもせずに音楽だけ聞くこともあった(CDプレイヤーを購入したのは、ずっと後になってからだったと思うが)。あと、わざわざゲームの音をカセットに録音して、それを聞くようなこともしていた気がする。今思えば、何の意味があったのだろうか。あるいは今であれば、子供たちはHDDにゲームシーンを録画してみたりもするのだろうか。

あと、音楽でいえば、いわゆるゲームのピコピコ音源だけではなく、ドラゴンクエストは本格的な交響組曲としてたくさん発売された。最初に買ったのは4のころだったと思うが、これはすごいと思った記憶がある。ゲームと重なり合いながらも、ゲームよりも深遠な何かを感じたのかもしれない。これも、すぎやまこういちという人の存在が大きいのだろう。

すぎやまこういちの体験作曲法ワーグナー 楽劇《ニーベルングの指環》全曲 [DVD]悲劇の誕生―ニーチェ全集〈2〉 (ちくま学芸文庫)