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2012年7月11日水曜日

われらゲームの世代16

マリオブラザーズというゲーム

話が少し難しくなってしまったが、さて、僕の家にファミコンが導入されるのは、もう少し後になってからである。といっても、小学校1年生の時だろうと思う。どういう経緯で購入されたのかはよくわからない。僕が欲しいといったのかもしれないし、言わないままに買ってもらえたのかもしれない。多分、祖父が買ってくれたのだろう。もしかすると、一緒にファミコン用のテレビも買ってくれたかもしれない。そんな記憶もうっすらとだがある(時期がずれているかもしれない)。

当時は、ファミコンとテレビの接続には一工夫が必要であり、いくつかの配線処理をしなくてはならなかった。今であればビデオコードで差し込むか、HDMI一本という感じだが、考えてみればビデオだってそんなに当たり前ではなかった頃かもしれない。使っていないチャンネルの一つをテレビゲームに割り当てる必要があり、あれやこれや作業が必要だったことを覚えている。

そういえば、テレビチャンネルにもUHFとかVHFといった2つぐらいの回線があり、ファミコンがつなげるのはどちらか一方だったように思う。こうした接続技術は、決して当時の子供みんなに共有されていたわけではない。僕たちが友達の家に遊びに行ったとき、特にファミコンを持っていない友人の家にファミコンを持って遊びに行った時など、接続作業は僕の仕事だった。毎回だったということはないが、何度か、接続作業をした記憶がある。

ファミコンと最初に手にしたゲームソフトは、マリオブラザーズだった。マリオとルイージが亀をやっつけるゲームである。今のスーパーマリオシリーズとは違い、一つの画面の中でゲームは完結しており、スクロールはなかった。ドンキーコングも同じようなゲームだったかもしれないが、スクロールはあったように思う。

当時の僕は、このマリオブラザーズというゲームのやり方を知らなかった。説明書を読まなかったからかもしれないし、読んでもわからなかったのかもしれない。どういう説明書だったか、全く思い出せない。今となっては笑い話にしかならないが、だから僕は、マリオブラザーズは1面もクリアしたことがなかった。とにかくマリオを動かし、亀から逃げ続ける。そういうゲームだと思っていた。いずれ、亀にぶつかってやられてしまう。その終わりを少しでも先延ばしする為に逃げ続けるというわけだ。両親とも一緒に遊んでいた記憶があるが、やっぱり誰もマリオブラザーズのゲームの仕方を知らなかった。とにかく亀から逃げ続けること、そういうゲームの遊び方だと思っていた。

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